前科2犯を背負い投げ

前科者になってしまった私の人生を綴っています。

朗報です!

 出所してから、刑務所で知り合ったほとんどの仲間達とSNSを通じて繋がった。

 

 刑務所を出所する際、仮釈放を貰える条件として、約束させられる

 

  再び犯罪をすることがないよう,健全な生活態度を保持すること

 

  に、反する為に刑務所から持ち帰る、ノートや雑記帳は徹底的に検査される。

 

  連絡先の交換を防ぐ為だ。

 

  にも、かかわらず全員と繋がってしまうのは、ネット社会となっている現代では仕方がないことだろう。

 

 だけども、刑務所で知り合った人間と繋がることは悪い訳じゃないと私は思いたい。

 

 連絡を取り繋がって、元犯罪者同士が一緒になって再犯を起こす。この最悪の事態を避けることができればいいだけの話。

 

  実際に、私より先に出所した仲間達が、お先真っ暗の出所後を、どの様に行動してきたかを聞けることは、現状を打開する鍵になると思う。

 

 厳しい規則で固められ、辛い時や悲しい時を一緒に乗り越えた仲間だからこそ、分かり合えることがある。

 

 一緒になり、再び犯罪を起こそうという考えになるかならないかは自分次第。

 

 とは、言っても、世間一般的には通用しない。

 

 犯罪者は犯罪者であり、固まれば絶対に悪さをするだろうという目で見られる。

 

 なので、ここだけの話になる。

 

 刑務所内で衛生夫という役割を任されていた河本さん(仮名)から連絡があった。

 

 衛生係とは、約50人からなる、刑務作業の工場内の衛生関係を担う立場だ。

 

(清掃 物品配布 配食 各行事の段取りなど)

 

 その立場は工場を担当する刑務官、副担の刑務官の次に、補助をするという役割で、時には同衆を正担・副担の先生の代わりに叱ったりする

 

 誰でも選ばれる訳ではなく、担当刑務官の最も信頼できる人間でなければ任されることはない役職だ。

 

 河本さんは、私が刑務所内の生活を知らない、服役が始まったときに大変お世話になったという、言わば恩人と言ってもおかしくない人だ。

 

 河本さんは逮捕当時、車両販売の関係の仕事をしていて、私が自営で商売していた商品と連携して何かできないか、ということで連絡を取る手筈となっていた。


 先週、河本さんに電話をしたときには、すでに車関係の仕事からは離れており、今は居酒屋の店長を任されているという話だった。

 

 今日の話は、それを踏まえてのことで、居酒屋の仕事への勧誘だった。

 

 仕事に対して不安だと話したことで、もしよかったら従業員を募集しているので来てくれれば、こちらも助かるのでどうですか?と言われた。

 

 やる気がなく、自ら仕事を探すでもなく、ただボーっとしているだけの状況からの、この話しは正直嬉しかった。

 

 人生の節目に新たな仕事をスタートするいい機会ではないのか?

 

 飛びつくべきなのかどうか判断は難しい。

 

 家がないことと生活費、家財道具などすべてないことを伝えたら、逆に全て揃えてくれると安心してくれと言われた。

 

 借金問題も社長がサポートしてくれるとのことで言うことなしだ。

 

ネックは他府県の居酒屋勤務ということ。

 

 刑務所の中でもお世話になり、社会復帰してからもサポートしてくれる。

 

 河本さん!ありがとう!

 

 さて、どうするか?ここから先は自分次第だな。