依存症からの離脱
午後から、精神保健福祉センターに足を運んだ。
刑務所内の薬物依存改善プログラムを受けたときに薬物依存から完全に回復する為に様々な支援機関を紹介される。
と、いうのは、薬に関してだけではなく、依存症から完全に離脱することは1人では難しいからだ。
薬物依存回復の為の支援機関はいくつかあって
ダルク
薬物依存者の為の居住型の回復施設
NA
名前や職業を言わず、匿名のミーティングを行い、そこで同じもつ仲間と自分の気持ちを話すことにより、回復を進めていくグループ
薬物依存がとめられなかったり、その為に幻覚や妄想や鬱病など、様々な精神的な問題が出てきたら相談する場所
こういった、支援機関を紹介されても、利用するかしないかは、個人の自由になる。
なので、自分から好き好んで、これらの施設の敷居を跨ぐことはしないだろう。
だが、このような施設に相談しておくと、大きなメリットがある。
もし、再度、薬物使用に至ってしまった時に、相談しやすくなる。
いきなり、覚せい剤を使用してしまいました。どうしたらいいでしょう?などと、相談した場合、事前に相談しているのと、していないのでは対応も変わってくるからだ。
そういった相談を受けた、病院や施設の医師や担当者には守秘義務があるものの、必ずしも守らなければならないものでもないということらしく、医師や担当者が警察に通報することが望ましいと考えた時は、完全にアウトです。
私は、今のところ、覚せい剤を使用したいという思いには至っていません。
ですが、このまま社会復帰を遂げれなかったり、人生を歩んでいく中で、辛いことと向かい合わなければならないときに、再び薬物使用に走ってしまうことがあるかも知れないとき思い、出所してすぐにアポを取っておいたのです。
市役所に精神保健福祉センターがあります。心の相談室という名目の部署の担当者と面談しました。
薬物依存のほかに、自分の性格上、様々な問題の何から手に付けていいのか、全くわからず、その不安な面をすべて相談しました。
これが大正解でした。
借金の多重債務と、就労支援の相談にも、親身になって相談に乗ってくれました。
刑務所ロス(何もかも失ったこと)の経験が初めてで、 道しるべを示し、背中を後押してくれることは、自分に取って本当にありがたいことでした。
いつでも相談できるという、信頼できる人がいることは、生きていく中で大きな支えとなります。
何もしないまま、時間だけが過ぎていくことに焦っていたことにも終止符が打てそうです。