前科2犯を背負い投げ

前科者になってしまった私の人生を綴っています。

コアプログラム

朝一から、保護観察所に出頭。

 

 出所してから、義務付けられている月二回の強制出頭の日

 

 ここ最近は、いつも、眠たくなれば適当に寝て、起きたい時に適当に起きるという、堕落した生活をしているのいるので、決められた時間に起きるのは辛い。

 

 朝、目覚ましのアラームが鳴り、起きなければいけないという、憂鬱さを久しぶりに感じながら、支度をする。

 

 朝、肌寒い中、温かいシャワーを浴びるのは気持ちはいいけれど、行かなくてはならないという煩わしさが強くて気が進まない。

 

 用意を終えて、歩いて私鉄の駅に向かう。朝9時に保護観察所に到着しなければならないので、朝のラッシュ時と微妙に重なり、人はかなり多い。

 

 朝のラッシュ時に、電車に乗るのは高校生以来だ。

 

 あの頃と違うのは、電車内で、混んでいるにもかかわらず、ほとんどの人間が、スマホを弄っていること。

 

 メールやLINEをしている人、EXILEのゲームを必死にしている人、写真を整理している人、覗き放題。

 

 手持ち無沙汰な性格だけど、人のスマホを覗くことが楽しくて、二度ほど私鉄を乗り換えなければならない道のりも、あっという間に目的地にたどり着いた。

 

 今日、保護観察所に出頭する目的は2つ。

 

 自分と同じように薬物依存で逮捕された人間と、意見交換をするミーティングを行うこと。

 

 覚せい剤を使用していないかどうかの、薬物簡易検査です。

 

 受付を済ませて、待合室に入ると、すでに10名近く人がいる中で、明らかにシャブ中らしき人間が5〜6人いた。

 

 この内の誰が、一緒にミーティングをするのか予想しながら待合室で待っていると、予想通りのメンバーが別室に呼ばれることになった。

 

 薬物使用者は薬物使用者を見極められるのだ。

 

 街ですれ違った人間でも、コイツ怪しいなと感じる時もある。その人間が実際に薬を使用しているかどうかなんて、確かめようもないけれど、恐らくは、8割方は見極められる。

 

 参加者の年齢層はバラバラで、20歳ぐらいの人間から60歳ぐらいの人間まで6名と、スタッフ5名でミーティングが開始された。

 

 今後の予定を聞かされる。

 

 薬物依存からの離脱の為のプログラム 、コアプログラムに沿って進行していくとのこと。

 

 初回の今日は、どういった時に、覚せい剤を使用したくなるのか?覚せい剤を使用するメリット、デメリットを発表し合った。

 

 こういった、薬物依存者達が集まることは逆に、危なく感じでしまう。

 

 実際、メンバーの顔をじっくり見ると

 

 「コイツ、やってるな?」

 

 と、感じる顔付きをしている人間もいた。

 

 自分もそう思われているかも知れないけれど笑

 

 ミーティングが終了して、薬物の簡易検査を受けて保護観察所を後にした。

 

 当然、結果は陰性。

 

 終了時間は昼を回っていたので、午前中は潰れてしまうことになる。

 

  この先、月二回の出頭を、1年間続けていかなくてはいけないと思うとかなりしんどい。

 

  と、こんな感じの1日でした。