薬物離脱のコアプログラム 2
こんにちは!さすらいの前科者egg88です!
2週間に1度の強制出頭で保護観察所に行ってきました。
朝9時に出頭なので、ゴロゴロしている、いつもと違って朝から大忙しです。
時間にそって予定通りに進めていくことは、刑務所で厳しい規則により習慣づけられました。
にもかかわらず外に出てしまえば、結局自分で時間を管理していかなければならないので、強制的にやらせたところで意味がないのかも知れません。
とはいえ、刑務所に入って何も変わっていないのかと言えばそうではなく、いつもギリギリにしか行動出来なかった私ですが、時間に余裕を持って行動できるようになりました。
こんな些細なことですが、時間を守ることは社会人として一番大切な信用問題に繋がりますので、自分にとっては大きな成長です。
ここだけの話ですが、父のお葬式にも遅刻をしてしまった恥ずかしい経験もあります。ずぼらな性格だけの問題ではなく、覚せい剤が原因でもありますが情けない過去です。
さて、脱線しましたが話を続けていきます。
天気は雨でしたが、時間通りに保護観察所に到着しました。
前回に引き続き、同じ時期に釈放された6人のメンバーと共に、薬物離脱のためのコアプログラムを行います。
まだ二回目にもかかわらず、早くも1人が体調不良で欠席です。
仕事で参加できないと言えば、仕事を辞めさせられるという話でしたが、体調不良なら仕方ないということなのでしょうか、なにもなかったようにミーティングがスタート。
近況報告から始まります。
30代前半の男性の話で面白い話が聞けました。
路上駐車していた際、職務質問をかけられた時に尿検査を任意で求められたらしいのですが、拒否したために、パトカー何十台と警察官何十人に囲まれて大変だったということでした。
ドキュメント番組の 警察24時みたいに凄かったらしいです。笑笑
尿検査ぐらい、ちゃっちゃと済ませて帰ればいいものを、本当に身が潔白ですから、死んでも出さないという意地の張りどころは、薬物依存者でしかわからない理屈かもしれません。
今回のプログラムの中で印象に残ったのは
これまでの生活の中で、「薬物が欲しい」という考えを打ち消すのに成功したことはありますか?そのとき、どんな方法で成功しましたか?
と、いう問いです。
逮捕以前、薬物が欲しいという考えに至ると、仕事中だろうが、夜中だろうが何だろうが、必ず覚せい剤を手に入れて使用していました。
薬を使うことが当たり前になっている時に、その場凌ぎで何をやっても無駄でした。寝ようが、酒を飲もうが結局は一時的に忘れれても、覚せい剤への欲求は倍増していき、結局は使用してしまうのです。
それを考えると、この問いの答えは、成功したことがないということになります。
今は、覚せい剤を使用したいという気持ちはありませんが、一度使用してしまうと、止める術がないのですかは、アッという間に薬物依存への逆戻りだということです。
薬物使用に至る原因を発見して、スイッチを入れないようにすることが今後の課題だと思いました。
最後に薬物検査をして、結果は陰性で終了です。
次回はまた2週間後、また記録として書こうと思います。